PPバンドとは、ポリプロピレン(PP)で作られた梱包・結束用のバンド です。
段ボールの固定、荷物の束ね作業、パレット積みの仮止めなど、工場・物流・通販・倉庫など幅広い現場で使用される定番資材です。
軽くて丈夫で扱いやすく、リーズナブルなコストで結束強度を確保できるのが特徴です。
PPバンドの特徴
① 軽量で強度がある
ポリプロピレンは比重が軽い素材ですが、引張強度に優れ、荷物の固定に適しています。
② 水や湿気に強い
吸水しにくいため、湿気の多い倉庫や雨天時の屋外作業でも問題なく使用できます。
③ 結束が簡単(誰でも扱える)
手締め・機械締めのどちらにも対応。
扱いやすいため、梱包作業の効率が上がります。
④ カラーが豊富
青・黄・白・黒など多くの色があり、仕分け・識別用途にも活用されます。
PPバンドの種類
① 手締め用(ハンドタイプ)
手作業で荷物を締め付けるタイプ。
少量梱包〜中程度の荷物に最適です。
- 梱包作業が少ない現場
- 手作業中心の倉庫
- 現場で簡易固定したい場合
専用のバックルや金具を併用します。
② 機械用(自動梱包機タイプ)
自動梱包機にセットして使用するタイプ。
大量梱包や出荷量の多い工場で使用されます。
特徴:
- 高速で安定した結束
- 作業時間の短縮
- 人件費削減
③ エンボスタイプ(表面に凹凸)
表面に凹凸があるため滑りにくく、結束時の食いつきが良いタイプです。
荷物がずれやすい場面で重宝されます。
PPバンドの使い方
PPバンドは、以下の方法で締め付けられます。
① 手締め(バックル使用)
- バンドを荷物に回す
- バックルに通す
- 引っ張って締め付ける
- 余剰分をカット
軽量物の梱包に向いています。
② 手動荷締め機(ストッパー使用)
より強い締付が必要な場合に使用します。
- 手動テンション機
- シールクリップで固定
などを使用する方法です。
③ 自動梱包機(機械結束)
大量出荷の現場で一般的。
フィルムを自動で締め、溶断して仕上げます。
メリット:
- 高速
- 均一な仕上がり
- 作業者の負担が少ない
PPバンドのメリット
- 軽くて扱いやすい
- 安価でコストパフォーマンスが高い
- 多用途に使える
- 水濡れにも強い
- 色分け管理に便利
デメリット
- 重量物には向かない(荷崩れのリスク)
- ストレッチフィルムほど固定力は強くない
- バンドカット時に跳ねることがある
- 切断面が鋭利になりやすい
重量物や長距離輸送には、ストレッチフィルムやベルトバンドと併用することもあります。
PPバンドが使われる用途
- 段ボールの結束
- 複数商品のまとめ
- パレット積みの仮止め
- 書類や紙束の結束
- 工場内の簡易運搬
- 引越し用梱包
「簡易結束」の定番資材 として幅広い現場で活躍します。
PPバンドの選び方
荷物の重さ
軽量 → 手締め用
中重量 → 機械用
必要な強度
エンボスタイプは滑りにくく強度が高い。
作業量
大量出荷 → 自動梱包機
少量 → 手締めで十分
色分けの必要性
管理・識別用途ならカラーを選ぶ。
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