メタロセン(Metallocene)とは、LLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)の一種で、一般的なLLDPEよりもさらに強度・柔軟性・シール性が優れた高性能樹脂 のことです。
製造方法の違い(メタロセン触媒による重合)により、分子構造がきれいに整っているため、性能が安定しています。
特に
- 破れにくい
- 伸びても割れにくい
- シールが強い
- 薄くしても強度が落ちにくい などの理由から、工場や物流、食品業界で広く採用されています。
メタロセンの特徴
① 高い強度(引張・引裂・貫通に強い)
一般的なLLDPEよりもさらに破れにくく、角物・重量物に強い 素材です。
薄肉化の代表格で、多くの現場で「同じ厚みなら強度が全然違う」と評価されています。
② 柔軟でしなやか(割れにくい)
メタロセンは柔らかさがありながら、伸びても破れにくい特徴があります。
強度と柔軟性のバランスが良いため、重いもの・形が不規則なものにも安心して使用できます。
③ シール強度が高い
熱シール部分の強度が高く、底抜け・サイドシール割れを起こしにくい のが大きな利点。
食品袋や小分け袋など、封が重要な用途に向いています。
④ 薄肉化がしやすい(コストメリット)
「耐久性を維持したまま薄くできる」ため、材料削減=コスト削減につながりやすい素材 です。
例)LLDPE 0.05mm → メタロセン 0.03mm で同等強度、といった設計が可能な場合があります。
⑤ 透明性が比較的高い
一般LLDPEより透明度が高く、中身を確認したい用途にも適しています。
メタロセンのメリット
- とても破れにくい(強靭)
- 伸びても割れにくい
- シール強度が高い
- 薄肉化でコストダウン可能
- 重量物・角物にも対応
- 透明性が高め
メタロセンのデメリット
- 一般LLDPEより材料価格が高い
- 印刷用途には向かないことがある
- 加工条件(温度・テンション)に注意が必要
- 過剰性能になる場合もある(用途によってはLLDで十分)
一般LLDPEとの違い
| 比較項目 | メタロセン | 一般LLDPE |
|---|---|---|
| 強度 | とても高い | 高い |
| シール性 | とても強い | 強い |
| 透明度 | やや高い | 中程度 |
| 伸び | よく伸びるが破れにくい | よく伸びる |
| コスト | 高め | 中程度 |
| 薄肉化 | 非常に得意 | 得意 |
強度・シール性・薄肉化の3点が大きな差 となります。
HDPE・LDPEとの比較
- HDPEより柔らかく強度が高い
- LDPEより圧倒的に破れにくい
- 高強度が必要ならメタロセンが最適
メタロセンが向いている用途
メタロセンは 強度が必要な現場で特に強い素材 です。
- 重量物(10kg〜30kg)
- 金属部品の袋
- 角物・突起のある内容物
- 産業廃棄物用袋
- 厚手ゴミ袋(80L〜120L)
- パレットカバー
- 衣類圧縮袋
- 粘りのある柔軟性が必要な袋
LDPE・LLDPEでは破れやすい用途で、メタロセンを採用すると大幅に改善されることが多いです。
メタロセンを選ぶポイント
- 破れにくさ・安全性を重視したい
- 薄肉化してコストを抑えたい
- 重量物・角物を入れる
- シール割れを防ぎたい
- ゴミ袋・産廃袋の強度を上げたい
特に厚みの検討が重要です。
0.03mm〜0.08mmまで幅広く使われています。
関連ページ
素材選定・ご相談はこちら
「メタロセンで何ミクロン必要?」
「LLDPEとの違いが知りたい」
「薄肉化の相談をしたい」など、用途に合わせて最適な樹脂をご提案いたします。